経営者なら読んでおきたい「バイブル」5選

※百計オンラインの過去記事(2015/08/08公開)より転載

経営のトップに立ち、大勢の人間を率いていくなかで、立ち止まり、自分を見つめ直す時間も必要なものです。そんなとき、確かな指針となる1冊、洋上の暗闇に仄かに光る灯火のように、行くべき先を指し示すヒントとなる1冊、リーダーとしての勇気を与えてくれる1冊。そんなかけがえのない“経営者にとってのバイブル”を厳選して紹介しましょう。

リーダーシップ編

人生のコンパスとなる「成功哲学」のバイブル
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」 スティーブン・R・コヴィー著

1989年に出版されて以来、全世界で3,000万部を売り上げたという人生哲学のビジネス書、ベストセラー新訳版です。フォーブス誌の「もっとも影響を与えたマネジメント部門の書籍トップ10」やTIME誌の「25の最も影響を与えたビジネス書」にも選ばれています。

著者のスティーブン・R・コヴィーは、国際的に高い評価を得ているリーダーシップ研究の第一人者で、アメリカ建国以降の200年間に成功した人々の習慣や特性を調査し、「主体的であること」「終わりを思い描くことから始める」など「7つの習慣」にまとめています。

その内容の持つ価値は、米フォーチュン100社の90%以上が「7つの習慣セミナー」を導入したり、日本でも累計3,500社、20万人以上のビジネスマンがセミナーを受講しているという数字からも窺い知ることができます。

経営哲学編

輝き続ける企業の秘密に迫る
「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則」 ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス著

時代を超え、際立った存在であり続ける企業(ビジョーナリー・カンパニー)はどんな特徴を持っているのでしょうか。アメリカの主要企業のCEOへのアンケート結果から選び出された18社――3M、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、GE、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、ウォルト・ディズニーなど――を徹底調査し、時代の変遷を乗り越えてライバル企業よりも優れた業績を上げてきた「成功の法則」に迫っています。

企業を経営していくうえで、ともすれば目先の売上・利益に目を奪われてしまいがちですが、これらの会社がどのような決断をし、企業文化を作り上げてきたかを知ることは、きっと重要な指針になるに違いありません。

伝記編

伝説の経営者の強烈な個性に刺激を受ける
「スティーブ・ジョブス」 ウォルター・アイザックソン著

クリエイティヴを志向する経営者にとって、死後も伝説的な存在でありつづけるスティーブ・ジョブス。Appleの創業者であり、“未来を創った”経営者のすべてを描き切った、本人公認の決定版評伝です。著者のウォルター・アイザックソンはTIME誌編集長、CNNのCEOなどを務めた超一流のジャーナリストです。

のべ数十時間にわたるジョブス本人や家族への徹底したインタビューに、ライバルのビル・ゲイツ、後継者のトム・クックなど100名超の関係者への取材もまじえて構成され、伝説のプレゼンテーションから経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容となっています。自分のビジョンにいかに他の人間を引き込んで行けるかという点など、同じ経営者の立場として参考になる部分も多いはずです。

マーケティング編

営業改革の指針を与えてくれる1冊
「究極のマーケティングプラン シンプルだけど、一生役に立つ! お客様をトリコにするためのバイブル」 ダン・ケネディ著

米国ダイレクトマーケティング界の権威・ダン・ケネディの代表的著書。ベンチャーから大企業まで数多くの顧客のセールス・マーケティングのコンサルティングを行っている著者のノウハウが詰まった1冊です。その重要なコンセプトは「社長の仕事はマーケティングだ」という言葉に込められています。どんな商品を扱っているにせよ、ビジネスの中心になるのは顧客であり、その顧客を獲得し維持するのがマーケッター=社長の仕事と説いています。自社の商品を中心に考え、自分は「●●屋」と思いがちな経営者に、新たな視点を切り拓かせてくれます。

人生の指針編

「粗にして野だが卑ではない―石田禮助の生涯―」 城山三郎著

近代日本の歴史上の人物や経済界の人物たちの人生を題材に、人間の苦悩や真実を描き続けた城山三郎。「官僚たちの夏」「落日燃ゆ」「もう、きみには頼まない―石坂泰三の世界」などの代表作を持ち、経営者のファンも多い作家です。本書の主人公・石田禮助は、三井物産に35年間在職し華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になり、問題山積だった国鉄再建に全力を注いだ人物なのです。

さまざまな課題や困難に直面しながらも、「火中に栗を拾う」ように果敢に挑み、乗り越えていく生き様に、同じ経営者として勇気づけられるはずです。小説の題名になった言葉は、国鉄総裁に就任した後、国会で自らについて語った言葉です。明治生まれの彼の一徹さが垣間見えます。

 

著者

株式会社ボルテックス 100年企業戦略研究所

1社でも多くの100年企業を創出するために。
ボルテックスのシンクタンク『100年企業戦略研究所』は、長寿企業の事業継続性に関する
調査・分析をはじめ、「東京」の強みやその将来性について独自の研究を続けています。

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