コロナ禍でもさらに輝く都市“東京”~国際金融都市をめざす~①
目次
本記事は、都市政策研究の第1人者である明治大学名誉教授 市川宏雄氏にご登壇いただいた、2020年11月の講演会の要旨をまとめたレポートです。コロナの影響下にあった都市「東京」の2020年を振り返ります。
2020年3月に世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を宣言して8か月が経過しましたが、依然として事態は芳しくなく、第3波が訪れようとしています。こうした状況の中で、これから1、2年後のアフターコロナを見据えて、東京は何をめざすのか―。東京都が掲げる「国際金融都市・東京」について考えたいと思います。
新型コロナこの先の流行―4つのシナリオ
新型コロナ流行では当初、4つシナリオが想定されていました。シナリオ1の夏までには収まるとの想定は崩れました。今は、シナリオ2に入り、冬には再び流行が始まり、半年は続くのだろうとの想定で、まさに第3波が訪れる気配です。
皆さんが考えているのはシナリオ3でしょう。2021年にはワクチンや治療薬ができて「夏を過ぎれば、元に戻ってくるのではないか」との予想です。来年の夏を過ぎてもダメかもしれない悲観論のシナリオ4がないわけではありませんが、現時点ではシナリオ3を想定して、どうすれば良いのかを考えておく必要があります。
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