SNSをマーケティングに活用するには?~経営者こそ知っておくべき、マーケティングのトレンド[第3回]

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企業活動においてマーケティングの重要性は誰もが知るところです。しかしその手法は日進月歩であり、時流に合わせて常に進化させなければなりません。

本連載では、経営者だからこそ知っておきたい、最新のマーケティング事情に焦点を合わせていきます。今回は「SNSマーケティング」に焦点をあてていきます。

いま、なぜSNSマーケティングなのか?

企業のマーケティングにおいて、いまやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)はなくてはならない存在になりました。

しかし中小企業からは、SNSにまで手が回らないなどという声をよく聞きます。また実際にSNSを開設したものの、放置しているケースも珍しくありません。しかしSNSこそ、中小企業のマーケティングにおいて最適なツールのひとつだと言えるでしょう。なぜなのか、その理由を探っていきましょう。

■代表的なSNSの特徴

まず以下に、代表的なSNSを紹介していきましょう。

企業がSNSに注目すべき理由

スマートフォンに疎い人であれば、SNSはあまり効果のないマーケティングツールに感じられるかもしれません。しかし、中小企業がSNSに注目すべき理由があります。

まず、利用者数の増大。総務省『令和元年通信利用動向調査』によると、SNS利用者は平成30年と比較して9ポイントアップの69.0%(平成30年n=28,875、令和元年n=26,757)。7割近い人が何かしらSNSを利用しています。

さらに近年は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを用いず、SNSで情報検索する人の数が上昇しています。

こうした動きを受け、SNSマーケティングを実施する企業数も急増中です。総務省『平成30年通信利用動向調査』によると、前年に比べ約8ポイントの上昇が見られ、企業全体の40%弱が、何らかのかたちでSNSをマーケティングに活用していることがわかります。これまでSNSに関心がなかった経営者も、重い腰を上げる時が来ているといえるでしょう。

中小企業がSNSマーケティングを取り入れるメリット

中小企業がSNSマーケティングを展開する際のメリットを、具体的に紹介していきましょう。

■低コストで広告が作れる

これまでの企業広告は、制作費/出稿費ともに高額でした。しかし近年はSNSマーケティング活況を受け、低コストで高品質な広告制作を請け負う会社が増えています。費用は数十万円程度に下がっています。またやり方次第では、内製のみで高い反響を集めることも可能です。

■ターゲティングが正確

SNSマーケティングは、PCやスマートフォンといったデバイスを通じて、消費者のもとに届きます。あらかじめ背景や趣味嗜好の似たユーザーが繋がり合うSNSに情報を発信することで「届けたい情報を届けたい人へ」という理想的なマーケティングが実現しやすくなります。

■消費者と直接繋がる

SNSに自社アカウントを作成することで、ブランドイメージの発信が容易になります。また「問い合わせ窓口」のひとつとして、消費者と直接コミュニケーションを取ることも可能です。誠意ある対応を心がければ、認知度の向上や、顧客/ファン層拡大に繋がります。

中小企業がSNSマーケティングを行う際のポイント

SNSマーケティングには注意すべきポイントもいくつかありますので、留意してください。

■運用目的を明確にし、体制を整える

企業がSNSマーケティングを進めるためには、目的を明確にする必要があります。以下に代表例を見ていきましょう。

広告出稿に懐疑的な経営者は、まずアカウントを作り、ブランドイメージ発信や市場調査に役立てていくと良いかもしれません。

その際に注意したいのは、適切な担当者の選出です。冒頭で紹介した通り、SNSには多くの種類があります。日常的にSNSへ親しみ、使い勝手や各SNSの特徴を理解している人物を選ばないと、効果的な投稿の実現は難しくなります。

■中長期的に取り組み、情報発信を継続する

「SNSの個人アカウントは持っているが、ほとんど開かない」という中小企業の経営者がいるかもしれません。しかし企業アカウントを放置するということは、情報の古いポスターをいつまでも店先に貼っているようなもの。ユーザーにいい印象を与えません。

運用目的が明確になったら、次は「情報をどのように継続発信し、フォロワーの興味を惹き続けられるか」を考えることが大切です。

■「顧客第一」の精神が大切

SNSは企業と消費者を、ダイレクトに繋げる力があります。企業のブランドイメージや商品に好感を持つSNSユーザーは、進んで自社商品の情報を拡散してくれるでしょう。

しかしSNSには「炎上」という負の側面があることも、知っておかなくてはなりません。公序良俗に抵触する投稿はブランドイメージを一瞬のうちに棄損し、信頼の回復には何十倍もの時間と労力がかかるのです。

SNSマーケティングを考える際は、コンプライアンス遵守徹底が欠かせません。また一般ユーザーはSNSを通じ、友人から芸能人、そしてアカデミックな専門家に至るまで、さまざまな立場から発信される情報を、無料で受け取っています。企業も自社宣伝に固執せず、顧客や社会に役立つ情報発信を心掛けていくことが成功の鍵となります。

著者

株式会社ボルテックス 100年企業戦略研究所

1社でも多くの100年企業を創出するために。
ボルテックスのシンクタンク『100年企業戦略研究所』は、長寿企業の事業継続性に関する調査・分析をはじめ、「東京」の強みやその将来性について独自の研究を続けています。

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