TOKYO街COLORS-秋葉原編- VORTのある街

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電気の街、サブカルチャーの街、ITオフィスの街と様々な顔を持ち、国内外の人々で賑わう秋葉原。戦前の遺構や老舗の味など歴史を感じるスポットが点在するのも魅力です。新たな建物が次々に誕生した秋葉原の最新の顔を見ていきましょう。

戦後に著しく発展した世界屈指の電気街

総武線、山手線、京浜東北線のJR3路線と東京メトロ日比谷線、そしてつくばエクスプレスが乗り入れ、一日の乗降者数が延べ44万人を超える秋葉原駅。駅を出ると家電量販店やホビーショップが建ち並び、多くの買い物客や外国人観光客が行き交っています。日曜日ともなれば中央通りで歩行者天国が実施され、活気に満ちる秋葉原の街。その発展の歴史は明治時代に遡ります。

江戸の頃、秋葉原界隈は下級武士の居住地でした。当時の住民を悩ませたのが頻発する火災。そこで明治初頭に延焼防止の火除地をつくり、神社を建立して火伏せ(防火)の神・秋葉大権現を祀りました。この火除地を秋葉原と呼んだのです。やがて鉄道の敷設が決まると火除地に駅がつくられることになり、1890(明治23)年、貨物専用の鉄道停車場「秋葉原貨物取扱所」が開業。これが現在のJR秋葉原駅であり、神社は台東区松が谷に移されました。

1925(大正14)年に旅客鉄道も停車するようになると、ラジオが急速に普及したことも相まって秋葉原や神田に廣瀬商会(現・廣瀬無線電機)や山際電気商会などの電気店が集まってきました。しかし、本格的な電気街を形成したのは戦後の復興期。小野電業社(現・オノデン)のほか、電化製品・オーディオ・玩具の店舗が入る商業ビル「秋葉原ラジオ会館」が開業したのもこの頃です。素地があったことに加えて東京都電車(都電)による利便性の高さも理由の一つでした。特に万世橋、岩本町、須田町の停留所には複数の路線が乗り入れ、都電が廃止となった今もそれぞれ個性豊かな街並みを形成しています。

歴史を伝える遺構や多彩な行事に国内外の人が集う

かつて国鉄中央本線の駅として東京屈指の賑わいを見せた万世橋駅。1943(昭和18)年に休止になりましたが、今も神田川に沿って走るJR中央本線の下に赤レンガの万世橋高架橋が残っています。この遺構を活かした商業施設「マーチ エキュート 神田万世橋」がオープンしたのは2013年のこと。飲食店、雑貨店が軒を連ね、展望デッキではすぐそばを走る列車を眺めることができる人気スポットです。

この万世橋高架橋を含む神田須田町は戦災による焼失を免れたエリア。町内には下町の風情が残り、そば処「神田まつや」、東京では希少なあんこう料理専門店「いせ源」、揚げまんじゅうが有名な甘味処「竹むら」などの老舗が、戦前の姿そのままに店を構えています。行灯型の看板や欄間など工夫をめぐらせた建物も見どころの一つです。

一方、昭和通りの東に広がる岩本町は江戸の頃から繊維の問屋街として知られ、洋服の普及とともに既製服を扱う店が増えたことで既製服問屋発祥の地ともいわれています。年に2回、地元の問屋が中心となって開催される「岩本町・東神田ファミリーバザール」は衣類や日用雑貨が安価で購入できると多くの人が訪れる名物イベント。また、山崎製パンやイエローハットなど著名な企業が本社を置くオフィス街という側面も持っています。

そして、これら秋葉原エリアから丸の内、築地に至るまで108町会の総氏神様が秋葉原駅の北西に構える「神田明神(正式名称・神田神社)」です。730(天平2)年の創建で、江戸時代には江戸の総鎮守としてあがめられました。2年に一度開催される神田祭は江戸三大祭りの一つです。2018年末には多様な日本文化の体験を目的とした施設「神田明神文化交流館 EDOCCO(エドッコ)」がオープン。電気街として、アニメやゲームなどサブカルチャーの街として世界的に有名な秋葉原において、訪日観光客との新たな交流の場を提供しています。

次世代へとつなぐIT拠点としての再開発が続く秋葉原

秋葉原にはもう一つ、「ITの拠点」という顔があります。きっかけは秋葉原駅前の再開発です。1975年に貨物駅が廃止され、1989年には駅の西側にあった神田青果市場が大田区に移転したことで計3万㎡超におよぶ広大な敷地が出現したのです。東京都が「次世代マルチメディア社会の活動の場」とするまちづくりガイドラインを策定し、再開発は始まりました。その中心となったのが駅西側の「秋葉原クロスフィールド」。秋葉原ダイビル(地上31階地下2階建て、2005年竣工)と秋葉原UDX(地上22階地下3階建て、2006年竣工)からなる複合施設で、オフィスのほかワークショップやイベント、展示を行うフロア、多目的ホールなどを設け、産学連携機能をもつITのプラットホームを提供しています。また、隣りには地上40階地下1階建てのタワーマンション「TOKYO TIMES TOWER」がそびえています。

さらに駅東側にソフトウェア開発の富士ソフトなど企業のオフィスビルも相次いで竣工し、駅前はIT関連を中心としたオフィス街に一変しました。

さらに現在、再開発は周囲へと広がっています。2016年にJEBL秋葉原スクエア(地上13階地下1階建て)、2019年8月に住友不動産秋葉原駅前ビル(地上21階地下2階建て)が竣工、オフィス棟と商業棟からなる住友不動産秋葉原ファーストビル(地上23階地下1階建て)も12月に竣工しました。

リニューアルした中央改札口と電気街口をつなぐ「秋葉原駅東西自由通路」はプロジェクションマッピングや照明、音による演出で通る人を楽しませる遊び心ある仕組み。様々な顔を持ち、様々な人が集う多様性あふれる秋葉原。今後のますますの発展が楽しみなエリアの一つです。

■秋葉原エリアのVORTシリーズ

ボルテックスが提案する新しい不動産戦略「区分所有オフィス®」。
VORTシリーズとは、その優れた収益性・流動性の“象徴”ともいうべきハイクオリティ・ブランドです。

※「区分所有オフィス」「VORT」は株式会社ボルテックスの登録商標です。

左:VORT秋葉原/右:VORT秋葉原Ⅱ
左:VORT秋葉原maxim/右:VORT岩本町Ⅰ

[編集]株式会社ボルテックス ブランドマネジメント課
[制作協力]株式会社東洋経済新報社

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