改革はスモールサクセスの積み重ね
~逆風を利用したストーリーで常識を打ち破った破天荒県知事の足跡【セミナーレポート】

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芸能活動を経て、宮崎県知事選に出馬。多くの批判にさらされる中、東国原英夫さんは見事に新人での当選を果たしました。着任後は知名度を活かし、県産品や観光地をメディアにアピール。公費削減や鳥インフルエンザ騒動など、県内の問題にも真摯に取り組みました。政治家としての評価は急上昇、一時は総理大臣候補にも挙げられたほどです。改革を支えたのは、人気に頼った勢いではなく、若い頃から築き上げた戦略と展望。小さな積み重ねで地方行政を変えた足跡を、知事時代のエピソードと共に語っていただきました。

お笑い芸人も政治家も、人を幸せにする仕事

私の前職はお笑い芸人“そのまんま東”でした。2007年、地元の宮崎県で知事選の出馬したときは、「芸人の売名行為だ!」と、批判が吹き荒れました。

まさに逆境。しかし、厳しい逆境でも、戦略を立てて臨めば奇跡は起きるかもしれない。向かい風を、ひっくり返してやろう!という精神は、芸人時代から変わっていませんでした。

勝ち目のなさそうな者が、戦略を活かして勝負を覆す。そうした番狂わせが、私は最も面白いと思っています。

選挙戦に取り組んでいるうち、風向きが変わってきました。知事選は、前の知事の汚職辞任による、出直し選挙です。県民の皆さんの政治不信は限界まで、高まっていました。そんな中、出現した私は、幸せな改革を願う市民の思いを叶えてくれそうな存在だったのでしょう。選挙運動中、私を支持する応援の声が次第に増えていきました。

結果は、見事に当選! 事前の予想を覆しました。

マイナスをプラスに変えるブランディング戦略

就任して以降、さまざまな新しいプロジェクトを推進しました。観光も大きく見直した事業の一つです。観光で大切なのは、光を感じてもらえるストーリー。箱物ではなく体験型を重視して、県外からの来訪客を留めようと試みました。その一環が、県庁を「お城」に見立てた観光地化でした。

古くからの県庁の歴史や、行政の現場も見学できるというのは、魅力的なストーリーですよね。

解放した県庁には、ツアーが押し寄せました。年間の観光客は280万人を記録。県内一の観光地だった高千穂を抜いたのです。

宮崎全体の経済効果は2000億円と言われました。成功の源は、マイナスをプラスに変えるブランディング戦略。悪いイメージも、利用すれば逆転できます。ピンチはチャンスなんです。

人をまきこんで未来の物語をつくっていく

宮崎県だけ、どうしてうまくいったんですか?と、よく聞かれます。簡単です。私たちは、近隣の県など、よその真似をしませんでした。横並び思考をやめて、自分たちの道を行こう!と腹を括り、チャレンジを続けました。そうしてスモールサクセスを積み重ね、宮崎の経済とプレゼンスの回復を成し遂げました。

政治改革は、人手がかかります。私一人で、どうにかできるものではありません。たくさん失敗も経験しましたが、「やれない」のではなく「やる」理由を探す精神で、人を巻きこむことには成功したと思います。

人の力を得れば、逆境は乗り越えられます。それは政治だけでなく、ビジネスにも資産形成の分野でも、忘れてはならないことでしょう。

登壇者

東国原 英夫 氏

元宮崎県知事、元衆議院議員

1957年宮崎県生まれ。芸能活動を経て2007年宮崎県知事に就任。知事選中から唱えた「(宮崎を)どげんかせんといかん」は、流行語大賞に選ばれる。在任時は知名度を活かして県産品・観光地の魅力を各メディアでアピール。公費削減ほか、無駄をなくす地方行政にも尽力した。現在は講演会、コメンテーターなどで活動。地方分権のあり方や、若者の政治参加について広く訴え続ける。著書に『決断の真実』『逆境を、笑え。』ほか多数。

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