TOKYO街COLORS VORTのある街-東京編-

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悠然と構える赤レンガの駅舎に見守られて、日本一のビジネス街として発展し続ける丸の内エリア。一方、八重洲エリアでは国際都市東京の中枢を担うべく、再開発が進んでいます。歩くたびに新たな発見がある東京駅の周辺に出かけてみましょう。

江戸の武家屋敷街から日本経済の中心地へ

JRの在来線と新幹線、東京メトロなど14もの路線が乗り入れ、1日の運転本数は国内最多の4000本以上。日本屈指のターミナル駅と名高い、東京駅の周辺エリアは2つの顔を持っています。

1つは「歴史」。その象徴はやはり「丸の内駅舎」でしょう。明治維新以降、急速に近代化が進む日本において、東京駅の建設は交通インフラの中核を担う重大な事業でした。日本近代建築の父・辰野金吾が設計し、1914(大正3)年に竣工した駅舎は、赤レンガに白いラインが映える堂々たる姿で首都・東京発展の中心となったのです。翌年には、舎内に「東京ステーションホテル」が開業。クラシカルで優雅な名門ホテルは多くの人を魅了し、のちに川端康成や松本清張といった文豪が逗留して作品を紡いでいます。

駅舎の前に広がる丸の内エリアには、江戸時代には武家屋敷が建ち並んでいましたが三菱財閥が一帯を購入。「ロンドンのようなオフィス街」を目指して開発が進められました。1894(明治27)年建設の三菱一号館は日本初の近代オフィスビル。また、1923(大正12)年には当時は珍しかった商業施設が入る複合ビル、丸ノ内ビルヂング(現「丸の内ビルディング」/通称「丸ビル」)が誕生しています。1956(昭和31)年には現在5路線が通る「大手町駅」が開業し、丸の内エリアは日本経済の中心地として発展。現在も「日立製作所」、「出光興産」などの上場企業の本社や、銀行の本店・東京支店が集まっています。特に歴史的経緯から「三菱UFJ銀行」「三菱商事」「日本郵船」といった三菱グループの企業が多く、別名「三菱村」とも呼ばれています。

丸の内仲通りと「丸ビル」
「ロンドンのようなオフィス街」をイメージした丸の内仲通りと「丸ビル」

再開発ビル群の中で首都の歴史文化を感じる

こうして築かれたオフィス街ですが、次第にビルの老朽化が目立つようになりました。そして、1991年に東京都庁舎が丸の内から新宿に移転すると再開発事業がスタート。丸ビルや「新丸の内ビルディング」、複合施設「丸の内オアゾ」などビルの高層化が進みました。2020年には大手町1丁目に「三井物産」本社や「フォーシーズンズホテル東京大手町」などが入る複合施設「OtemachiOne」も誕生しています。

一方で2010年に三菱一号館を復元した「三菱一号館美術館」、東京中央郵便局(昭和初期築)の一部を保存した商業施設「KITTE丸の内」など、歴史を今に伝える建物も点在。第二次大戦で一部を焼失した丸の内駅舎も2012年に開業時の姿によみがえりました。2017年には駅舎から皇居まで続く「行幸通り」が整備され、ビジネスマンや観光客が訪れる憩いの空間となっています。

三菱一号館美術館
2010年開館の「三菱一号館美術館」

また、この再開発事業によって街に生まれたのが親しみやすさです。建て替えられたビルを中心に時代を先取りするファッションや雑貨、グルメの店舗が入り、若い世代も多く訪れるようになりました。エシレバターの専門店「エシレ・メゾン デュ ブール」や、料理・ワインのイートインスペースもあるブーランジェリー「ポワン エ リーニュ」など行列ができる名店も点在しています。

さらに、東京駅の地下街や構内も段階的にリニューアルされ、4月には八重洲北口の改札外に飲食店街「グランスタ八重北」の一部が開業。老舗卸問屋が運営する鰻料理専門店や人気グルメ雑誌プロデュースの食堂など話題の店が軒を連ねます。

そして、この東京駅の東側に広がる八重洲こそが東京駅周辺エリアのもう1つの顔、「未来」を象徴しているのです。

グローバル化を目指し大規模開発が進行中

現在の八重洲エリアはもともと東京駅の裏口に当たり、間には外堀があったので大きな開発は進みませんでした。番匠や鍛冶、染物などの職人が暮らし、花街もあって賑わっていたといいます。

しかし第二次大戦後、瓦礫を処理するために外堀が埋められて「外堀通り」ができてから変化が生じました。1954(昭和29)年に百貨店「大丸」の東京店が開業し、「八重洲地下街」もつくられてオフィスビルが建てられていったのです。ちなみに八重洲の名は、徳川家康に仕えたオランダ人ヤン・ヨーステンの名に由来しており、「八重洲通り」にはその記念碑があります。

ヤン・ヨーステンの記念碑
家康に仕えたヤン・ヨーステンの記念碑

とはいえ、昔の名残りでビルと飲食店が混在し、雑多な印象が強かった八重洲。「未来」の顔を持つきっかけは東京駅八重洲口のリニューアルです。大丸や企業、商店が入る「グラントウキョウ」のツインタワーと近未来的なデザインの商業施設「グランルーフ」が2013年に完成し、駅前の景観を一新させたのです。そして現在、グローバル都市東京の玄関口を目指して大規模な再開発が行われています。

今秋に開業予定※なのが八重洲2丁目の「東京ミッドタウン八重洲」です。地上45階地下4階の高層棟を中心としたオフィス、商業施設、ビジネス交流施設等から成る複合施設で、特に日本初進出となる「ブルガリ ホテル 東京」が話題。また、未来を担う子供たちのための公立小学校や子育て支援施設も設けられます。

ミッドタウンの南隣に当たる八重洲二丁目中地区も再開発が計画中です。2028年竣工予定の地上43階地下3階建ての高層ビルで、中にはオフィスや店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクールなどが入ることが発表されています。

一方、八重洲1丁目には地上51階地下4階建てと地上10階地下2階建ての2棟のビルが2025年に竣工予定。商業施設や劇場、国際会議などを開催するカンファレンス施設、外国語対応の医療施設などの入居が計画されています。これら3つの再開発地区の地下には空港や全国各地に行くバスターミナルも設置。すべて完成すれば国内最大規模となるでしょう。

過去と未来、そして日本と世界をつなぐ東京駅周辺エリアの活気を「VORT」で体感してみませんか。

東京駅周辺エリア地図
東京エリアのVORTシリーズ

[編集]株式会社ボルテックス ブランドマネジメント課
[制作協力]株式会社東洋経済新報社

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